広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。全国通訳案内士(英語)

歩きスマホと「ちんたら」の語源

■ちんたら歩く人 一向になくなる気配のない「歩きスマホ」ですが、スマホとにらめっこしながら、歩く人の姿にいつも複雑な思いを抱きます。スマホが情報の受発信に欠かせないツールであることはよく理解できますが、せめて立ち止まって邪魔にならない場所で…

ニッポンのお祭りとインバウンド消費の新たな関係

■外国人観光客の姿が増えた「日本のお祭り」 訪日外国人の増加の影響もあるのか、お祭りで外国人観光客の姿を見かけることが珍しくなくなりました。6月に行われた4年に一度のお祭りである「浦安三社祭」でもそうでしたが、5月にあった三社祭の本家、浅草神社…

ストーリーやせりふ回しまで頭に入っているのに「繰り返し見てしまう映画」

今週のお題「映画の夏」 ストーリーやせりふ回しまで、頭に入っているので、見る必要もなさそうですが、繰り返し見てしまう映画があります。特に、次の日が休みというような夏の一夜に思い出したように見てしまいます。 ■「ゴッドファーザー」、「ゴッドファ…

受け身な情報収集が真の情報収集につながることもある

■新聞を読む理由 財団法人新聞通信調査会が2015年10月に発表した調査結果によれば、「新聞を読まない理由」のトップスリーは、「テレビやインターネットなど他の情報(源)で十分だから」、「新聞を取っていない」、「新聞は高い・お金がかかる」です。どれも…

短期的な成果に踊らされない広報活動のすゝめ

■クライアントとメディアの間の「潤滑油」 広報活動をクライアントになり替わって行う会社を、PR会社とかPR代理店といいます。広報の重要性が徐々に高まってきた1960~70年代に日本でこうした会社が誕生しました。その役割や業務内容は、時とともに多少変わ…

カフェの代わりに図書館という選択もある

■カフェの代わりに図書館を 仕事をしていると、平日の日中に図書館に立ち寄る機会は限られます。それでも、特にこの暑い時期には涼をとれる場所として重宝します。外出先でカフェを利用する人は多いと思いますが、かわりにこうした場所を利用して情報収集を…

プレスリリースを推敲するときに覚えておきたい二つのこと

■プレスリリース作成で大事な推敲という作業 プレスリリースを書くときに大事なことの一つに、文章を何度も見直して推敲することがあります。プレスリリースは会社の公式文書です。ホームページにも掲載されます。時を経ても、掲載されることが通例なので、…

USP(独自のウリ)を見つけられない人のためのヒント

■USPとは独自のウリ マーケティングの本、特にアメリカ発のそうした本を読んでいると、USPという言葉が頻繁に出てきます。USPとはユニーク・セリング・プロポジションの略で、「独自のウリ」という意味です。 以前読んだ本には、「顧客が知りたいのは、あく…

第三者的な視点で外の空気を中に伝え、時には、耳の痛いことも伝えなければいけない

■社会的な影響が軽微な事件・事故の場合のマスコミ対応 社会的な影響が軽微な事件・事故だと社内で判断された場合、マスコミへの情報発信はどうすべきでしょうか。「コンプライアンスも大事だけど」とか、「話をおおごとにしたくない」という判断は理解でき…

自分の「強み」を知る方法

■自分の強みを知ることが、ポジティビティの上昇につながる 自分自身が得意だと感じていること、うまくこなせること、これが「強み」です。これを仕事や学業などで活かすことができれば、自分が望む方向への近道になります。そうは言っても「言うは易く行う…

注目度の高い新聞の人物紹介コラム

■新聞の人物紹介コラム 新聞には人物紹介の記事がつきものです。朝日なら「ひと」、読売は「顔」、産経「きょうの人」などが、それにあたります。人物に焦点をあてたコラムは注目度も高く、読むことを日課にしている筆者のような読者も多いと思います。 取り…

新聞の見出しやリリースのタイトルに必要なのは「寸鉄人を刺す」

■見出しを読むだけで記事の中身がわかる 新聞を読む習慣がある人、あるいはニュースサイトを閲覧する人でも、「見出し」がその記事を読む上での判断ポイントになります。見出しが気になれば、「どれどれ、どんな内容なの?」と。 うまくできたもので、見出し…

細野晴臣さんによるポール本の書評(by朝日新聞)

■初めて買ったレコードと初めて行ったコンサート 初めて買ったLPレコードがThe BeatlesのLet it Be。小学校6年、1970年代後半のことです。ビートルズの音楽を知ったのは解散後ですが、ジョンの暗殺や大麻の不法所持でポールが成田空港で逮捕されたことに衝…

すっぽかされないためにはリマインドするしかない

■メディアから取材申し込みを受けたらどうすればよいか 広報にとって、切っても切れない業務の一つにインタビューのセッティングがあります。社長を始めとした、マスコミにとっての取材対象との面談を設営し、これを円滑に実施することです。 メディアからの…

記者会見での不用意な発言を避けるために大切な二つのこと

■社会部の組織 例えば工場火災のような事故が起きたら、地元の警察や消防に続いて、マスコミが駆けつけます。この多くは社会部に属している記者たちです。社会部の記者は事件、事故をメインに扱う部署だからです。 社会部での記者経験の長い、共同通信の方に…

「奇数は男性的で偶数は女性的だ」と唱えた古代ギリシャの数学者

■奇数は男性的で偶数は女性的 ベートーヴェンはその生涯で9つの交響曲を作曲しました。これらの交響曲にはそれぞれ番号が振られています。もっとも有名なあの「運命」が第5番。「運命」というタイトルは日本だけで通用するそうですが。 他にも合唱付きで演奏…

記者は主観的でよいが、広報が主観的ではダメです

■記者は主観的でよいが、広報は主観的ではダメ 全国紙では定期的なローテーションがあるので、早ければ半年ほどで担当記者が変わることも稀なことではありません。そのたびに広報担当者も新たな担当記者との信頼関係を一から作っていくことになります。 広報…

公平な対応が記者の信頼を生む

■公平な対応が信頼を生む 取材などの扱いで他社と差をつけることを記者は忌み嫌います。広報担当者と接点の多いのは新聞や雑誌、そしてウェブ媒体ですが、あからさまに対応に差をつけると手痛いしっぺ返しを食らうことになります。 企業の担当記者が他紙を読…

事件・事故発生でまずもってしなければいけないこと

■「すぐに手を打つ」ことの重要性 工場火災のような事故が発生した時に大事なのは、とにかく「すぐに手を打つ」ことだとされます。つまり、「対応の方針を何よりも早く決めなければならない」ということです。では、どんな手を打つべきなのでしょうか。 実際…

小規模事業者持続化補助金を広報活動に活かそう

■広告に比べて認知度の低い広報 製造業を営む零細企業の経営者と話す機会がありました。先代から引き継いで、その会社を半世紀近く守ってきましたが、「取引先との関係は良好だが、コスト削減の要求も厳しく、利益率も低いのが悩み」と漏らしていました。 小…

なぜラーメン店はテレビで取り上げられやすいのか?

■テレビはハードルが高い? テレビ局の関係者が常に意識していることに視聴率があります。テレビ局もキー局、準キー局、地方系列局、独立UHF局と様々ですが、東京にある主要放送局であるキー局や、大阪に本社を置く準キー局では、それ以外のテレビ局に比べて…

ソーシャルメディアと「(自称)影響力のある第三者」

■影響力のある第三者? ソーシャルメディアを活用したマーケティングは、その大小を問わず多くの企業で導入されており、成功事例も見聞きします。その中で、“影響力のある第三者”がその企業についての投稿を行うことで、認知度向上を図っていく手法がありま…

タレントの知名度を借りずに記者発表会の集客を高めることはどこまで可能か?

■「新商品発表会にどのくらいメディアが来てくれるか?」 新製品発表会というと、有名ホテルの会場を借り、有名トレントを呼んで盛大に行うものから、こじんまり行うものまで様々。会社の知名度や業種、そして商品の話題性などに応じて、かけられる予算も違…

プレゼンに欠かせないBIGPRとは?

■プレゼンに欠かせないBIGPR プレゼンなどで、30秒で聞き手の関心をつかみ、聞き手を自分の話に集中させることができるスキルのことを、「BIGPR」として紹介している本を読みました。「チームを動かすファシリテーションのドリル」(2016年)です。 これによ…

プレスリリースは「タイトルやリードはできるだけ簡潔に」すべきなのか

■2016年上期の日経MJヒット商品番付(上記の表は日経電子版より転載) 2016年上期の日経MJヒット商品番付をまとめた結果が、日経電子版に先月(6月7日)出ていました。この中で特定の商品は上記画像にあるように3つ。「新型プリウス」、「カップヌードル…

実名報道に関して広報担当者が留意しておくべきこと

■日本人が犠牲になったダッカでのテロ事件と実名報道 7月1日深夜にバングラデシュ・ダッカの襲撃テロが発生し、日本人7名の尊い命が断たれました。日本政府は翌2日の会見で、「家族の了解をいただいていない」として、氏名の公表を見送りました。 それに同調…

猫を飼うと健康にいいという二つの理由

■「なぜ、猫はあなたを見ると仰向けに転がるのか?」 猫と暮らし始めると、その不思議な習性に苦笑することが少なくありませんが、「仰向けになる」というのもその一つ。猫がまどろんでいるときに、名前を呼んだり、なでてやると、仰向けになっておなかを出…

広報も時には「果報は寝て待て」

■取材のフックがない時は? 「良質なメディアに前向きな記事を掲載されたい」という想いは多くの経営者に共通することです。先日もそうした相談を受けました。企業や団体とメディアの間を仲介し、掲載へのつなげていくことを生業としているので、その意味で…

「忘れないようにする」ことと「活かす」ことの違いを知る

■講演で聞いたことを忘れないようにするには これまでマスコミの方の講演を聞く機会が比較的多くありました。そこで得た知識を忘れないようにするためにしていることがあります。難しいことではありません。それは「聞いた内容や気がついたことを書き起こす…

顧客に提供できる価値の創造なくして広報なし

■北千住の人気居酒屋を紹介した日経MJの記事 日経MJの6月24日付の「うまい飲食ビズ」というコラムで、東京下町の北千住にある炉端焼きがウリの人気居酒屋にスポットをあて、その人気の秘密を解説しています。 丸の内や赤坂といったビジネス街からは離れた場…