「5アンペア生活 新婚でもできた」を読んで
13日の朝日新聞の生活面「5アンペア 新婚でもできた」を興味深く読みました。1か月の電気代を190円まで下げた記者に、伴侶ができてからもその節電生活を続けているという体験ルポです。
筆者も節電を意識した生活を日頃送っているつもりです。それでも月の電気代は平均4千円ほどかかっています。ここのところ、昨年比でも使用量が増えていることに危機感を抱き、節電タップを購入したところです。
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記事を書いた斎藤健一郎記者は3年前から「普通の暮らしができない」との電力会社の人に忠告されながら5アンペア生活を続けているそうです。新婚になった昨夏以降も200円台前半で月々の電気代を賄っているんだとか。
記事によれば「5アンペア生活といっても特別な技術は必要ない。電気をつけっぱなしにしない。掃除はほうきでする。電気に頼り、スイッチ一つで済ませていた暮らしの一コマ一コマを、少しだけ人の手に返してやればいい」と説いています。
「手放したもの」として「電子レンジ、炊飯器、ドライヤー、掃除機、320リットルの大型冷蔵庫、大型ハイビジョンテレビ、エアコン」を、「代わりにそろえたもの」として「石油ファンヒーター、ほうき、ポータブル冷蔵庫、省エネのDC扇風機」などを挙げています。
記者という職業は激務です。なので、家を空けている時間が長い仕事の筆頭格と言えると思います。私が付き合うのはもっぱら経済部系の記者ですので、記事を書いた記者は名古屋報道センターの所属のようなので、事情は多少違うのでしょうが。
大手マスコミの経済部の属する記者の場合、「夜討ち朝駆け」といって担当業界の幹部宅に訪問することがある種の日課になっています。以前ある通信社の記者と定期的に飲んでいましたが、いつも2次会が終わった0時過ぎから記者クラブに戻って仕事をする猛者でした。
なので、家にいる時間がどれほどかという点を明らかにしないと「5アンペア生活」のすごさが今一つ伝わってきませんし、家にいる時間が少ないのなら、「そりゃそうでしょ」という気もします。そのあたりをもう少し掘り下げてほしかったと感じます。
ちなみに斎藤記者は「5アンペア生活をやってみた」という本も書いているそうです。読んでみます。
東京電力のHPのよれば、契約アンペアの基本料金は40アンペアで約1123円、20アンペアで約562円、10アンペアで281円(5アンペア記載なし)となっています。電話一本で工事に来てくれるので契約アンペアを見直すだけでも節約の効果はあります。
我が家では、数年前に40から20にアンペアを変更しましたが、不都合を感じたことはありません。エアコンは年間を通して数日しか使わず(扇風機はフル活用)、電子レンジはありません。それでも現状の20アンペアが限界かなというのが実感です。