広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。

「奇数は男性的で偶数は女性的だ」と唱えた古代ギリシャの数学者

f:id:yhkhashimoto:20160114194150j:plain

奇数は男性的で偶数は女性的

 ベートーヴェンはその生涯で9つの交響曲を作曲しました。これらの交響曲にはそれぞれ番号が振られています。もっとも有名なあの「運命」が第5番。「運命」というタイトルは日本だけで通用するそうですが。

 

 他にも合唱付きで演奏される「第9」はもちろん第9番。年の瀬の風物詩となっています。「英雄」は第3番、「田園」は第6番です。クラシック音楽に興味が無くても、モーツァルトと並ぶ偉大な作曲家なので、多くの人が耳にしたこと名曲ばかりです。

 

 ピタゴラスという古代ギリシャの数学者は、「三平方の定理」を編み出した人として、誰しもが学校で習ったはず。そのピタゴラスが「奇数は男性的で偶数は女性的だ」と唱えたそうです。「どんな数にも物語がある」(2015年)にあるエピソードです。

どんな数にも物語がある 驚きと発見の数学

 

 「数に性別がある」という考え方は、2000年以上にわたって西洋思想に大きな影響を与えているといいます。本によれば、中世の教会では、「奇数の方が偶数よりも強く優れている」とされ、シェイクスピアの本にも、「奇数には神の力がある。生も、運も、死も」という言葉が出てくるそうです。

 

 かわいらしい赤ちゃんの同じ顔写真の下に「682(3桁とも偶数)」と「791(3桁とも奇数)」と書いたものを被験者に見せた。そして赤ちゃんの性別をあてさせたところ、前者は女の子、後者は男の子と答えた人が多かったといいます。

 

ベートーヴェンの奇数番号の交響曲は「男性的」

 ベートーヴェンの奇数番号の交響曲は「男性的」で偶数番号のそれは「女性的」という評論があります。「そういわれるとそうかな」などと、単純な筆者は思ってしまいますが、前述の背景があることは知りませんでした。

yhkhashimoto.hatenablog.com

 

 作曲順に番号を割り振っていたのでしょうが、「運命」や「第9」そして「第7番」や「第3番(英雄)」といった代表作は、いずれも「男性的」とされる奇数番号。一方、偶数番号で印象的な代表作は「田園」くらい。

 

 「第7番」はテレビドラマでも主題曲として使われたなじみやすい曲。ピアニストのグレン・グールドGlenn Gould)はかつて、「史上初のディスコミュージック」と評したと伝わっています。クラシック音楽を「食わず嫌い」なビギナーにもおススメできる曲です。

 

 「ベートーヴェン交響曲」(2007年)はそんなビギナー向けに、9つの交響曲の特徴や成り立ちが分かる良書です。「第7番」のグールドが語ったということも、この本から。「百人百様に感動する『狂乱の舞踏』」と本の著者は評しています。それぞれの交響曲を聴きながら読むと、より関心が深まるのではないかと。

ベートーヴェンの交響曲 (講談社現代新書)

 

 ちなみに、英語で奇数のことをodd、偶数のことをevenといいます。辞書を引くと分かりますが、oddとは「変な、風変わりな」という意味もあります。

f:id:yhkhashimoto:20151028152550p:plain