広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。

社長のツイッターを読んでいなければ入社できない会社

 

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■社長のツイッターを読んでいなければ入社できない会社

 「採用面接で『私のツイッターを読んでいますか?』と聞いている」とつぶやいたソフトウェア開発会社の社長のツイートが波紋を呼んだという話を最近聞きました。その理由は、これに続けて「読んでいない人材は、不採用。(中略)非常識な人材は仕事もできません」とあったからです。

 

 つぶやきの主によると、「自分の会社に入社したい人は、自分のツイートをチェックするのが当然」で、これが「常識」なのだといいます。このツイートを行った翌日に拡散が始まり、異論を唱える意見や否定的なコメントが続出しました。いわゆる「炎上」です。まとめサイトにも話題として取り上げられています。

 

 会社の社長として実名でつぶやいているだけに、(当人はそうは思っていないのかもしれませんが)明らかに不用意な発言です。会社やそこで働く社員に悪影響が出てもおかしくないでしょう。「そんな了見の狭い会社ならこっちから願い下げ」といった意見が出ても何ら不思議ではないし、まとめサイトにもそうした声が引用されていました。

yhkhashimoto.hatenablog.com

 

 こうした反応を知ってか知らずか、このツイートを最後に更新が止まっています。実際にそのツイートを見てみたら18,000以上のRTがありました。ほかにも英語ができない人を全否定したようなつぶやきもありました。

yhkhashimoto.hatenablog.com

 

「会社のホームページを読んでいますか?」だったら?

 言うまでもありませんが社長は会社の顔です。SNSを積極的に活用する社長もいます。炎上前はさほどフォロワーも多かったわけではないでしょうから、「このぐらいのつぶやきは平気」と思ったのかもしれません。しかし、お客さんがフォローしていたり、つぶやきを読んでいることもあるはず、ということはちょっと考えればわかるはずです。

 

 面接時にホームページを見たり、ニュースサイトでその会社の記事を検索したりすることはよくあることです。この会社のHPを訪問すると社長のアカウントが埋め込まれているので、最終面接だと「どんな社長かな?」と気になってみる人もいるでしょう。でも「読んでなければ不採用」っていうのがどうなんでしょうか?

 

 この社長の発言が「会社のホームページを読んでいますか?」だったら、反応も違ったかもしれません。ただどちらにしても、たとえ読まないで面接に臨んだとしても、その理由を聞くべきでしょう。理由も聞かずに非常識だと一刀両断することのほうがよっぽど非常識です。

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