アラフィフブロガーがおススメする『夏うた』の定番10曲
今週のお題「私の『夏うた』」
アラフィフブロガー(苦笑)でもたまにはこういうお題にチャレンジさせてください。音楽は人の心を豊かにしてくれるものです。NO MUSIC NO LIFEということで、70年代後半から長く音楽を聴いているものとしておススメの10曲を紹介したいと思います。並べてみるとベタな定番曲が多い印象ですが。
■「Long Hot Summer」(by The Style Council@1983)
童謡に「夏の思い出」というのがあり、その出だしが「夏が来れば思い出す~」ですが、夏うたといえば真っ先に思い出す曲です。スタイル・カウンシルは伝説的なイギリスのバンド「ジャム」でボーカルを担当したポール・ウェラーが結成したバンドですが、彼らの代表曲の一つ。MVも夏らしくおススメ。
The Style Council - Long Hot Summer
■夏の思い出(byケツメイシ@2003)
童謡のほうではなく、ケツメイシの同名異曲です。ケツメイシには「ドライブ」という「夏うた」の名曲もあり、悩むところです.。水着の女性が次々にプールに飛び込む様子を逆再生したMVが秀逸でこちらを選びました。
■Mr.サマータイム(byサーカス@1978)
最近、かなり久々に(おそらく40年ぶりぐらいに)最近聞きました。色あせることのない名曲だろ思います。
Mr. Summertime (a.k.a. Une Belle Histoire) / Circus 1978
■Ride On Time(by山下達郎@1980)
リリースされた当時は「カセットテープ」のコマーシャルでも使っていたような。夏によく聞く曲は山下達郎にはあまりにも多い。小林勝也のDJ入りのカセット(「Come Along」というタイトルでパート2に「Ride On Time」)を当時買いましたけど、高校生の頃にそのカセットが伸びてしまうほど聞いていたことを思い出します。
■シーズン・イン・ザ・サン(byチューブ@1986)
大学時代の夏うたの定番でした。「サマータイム」という曲も好き。当時、北海道にいましたが、札幌の占い師のアドバイスで、当初のバンド名のThe Tubeから”the”を取ったという話は知る人ぞ知る話。
■Sun King(by The Beatles@1969)
ビートルズと夏うたの接点はほとんどないと思うけど、あのアビーロードに入っている曲。「太陽王」というそのタイトルや虫の音の効果音を含め「夏うた」に認定したい。
■Club Tropicana(by Wham!@1983)
真夏のナイトクラブの様子をうまく表現した、今は亡きジョージ・マイケルの代表曲の一つ。
■波乗りジョニー(by サザンオールスターズ@2013)
SASには夏向けの曲は少なくありません、今でも愛聴曲はたくさんありますが、その長い期間の活動に敬意を表して、あえて割と最近の曲を。
■Ultraviolet(by U2@1991)
文字通り「紫外線」というタイトル。夏を歌った曲では必ずしもありませんが、力強いボーカルと、副題のLight Uo My Way(見えない光で僕の行く道を照らして、というような意味だと思う。)で、U2らしい力強い名曲です。
U2 - Ultraviolet (Light My Way) & With Or Without You (Washington August 16 1992)
■Two Months Off(by Underworld@2002)
2か月も休みが取れたら何をしていいかわかりませんが、ノリのいい曲です。この曲に触れたのはリリースしてからずいぶん経ってからですが、かなり衝撃をうけた素晴らしい名曲です。
「サラリーマンを劇場に!」を合言葉に活動するセメント金魚
■「サラリーマンを劇場に!」を合言葉に活動する演劇ユニット
演劇を普段見ることはほとんどありませんが、ほぼ毎年見ているものに「セメント金魚」というユニットがあります。メンバーは男性三人に女性が一人。全員アラフィフです。「サラリーマンを劇場に!」を合言葉に2001年から活動しています。
https://www.facebook.com/cementkingyo/
ほぼ、1年に2回の割合で公演をしており、今やっている「えむ」というお芝居は同ユニットの15作目にあたります。べたな言い方をすれば、「笑いあり涙あり」の肩のこらないコメディタッチが持ち味です。11月22日に始まり、27日までやっています。
これまでも身近な題材が多かったですが、今回も高校の野球部の仲のいい先輩、後輩と女子マネージャーが後輩の家に集まって飲み会を開くという場面設定です。野球部の監督は、サングラスで生徒たちを威嚇し、しかもしごきや体罰など理不尽な指導を平然と生徒たちに繰り返す鬼監督でみんなの嫌われ者。
それなのに、あろうことかその鬼監督とマドンナ的存在の女子マネと結婚してしまいます。女子マネは鬼監督の醜い仕打ちに苦労し、結婚したことを後悔します。そんな女子マネの心情を察するところから、内容がコメディタッチからシリアスに変わっていきます。
■「トリビュート・トゥ・デビッド」
BGMには今年の1月に惜しくも亡くなったデビッド・ボウイが効果的に使われています。案の定、パンフレットには「トリビュート・トゥ・デビッド」と。芝居の作者が洋楽好きなようで、毎回、「あのころよく聞いた曲」が流されます。
ちなみに公演を観るともらえるパンフレットには、芝居の内容に関連する豆知識が書かれています。知りませんでしたが、ビートルズのドラマー、リンゴ・スターの名の由来は指輪(リング)好きのリチャードなのだそう。
筆者の観た回には老若男女、下は中学生くらいの子から上は着物を着たおばあさままで幅広く、そのおばあさまは見終わった後に、演者の一人に「元気をもらった」と声をかけていました。
筆者も毎回感じることですが、アラフィフの「おじさん」たちが全力で芝居をする姿には、確かに「元気をもらえる」気がします。メンバー間の呼吸も長く続いているユニットのせいか、ずいぶんこなれてきたように感じます。最初のころはちょっとひやひやしながら観ていましたけど。
これからも応援しています。
細野晴臣さんによるポール本の書評(by朝日新聞)
■初めて買ったレコードと初めて行ったコンサート
初めて買ったLPレコードがThe BeatlesのLet it Be。小学校6年、1970年代後半のことです。ビートルズの音楽を知ったのは解散後ですが、ジョンの暗殺や大麻の不法所持でポールが成田空港で逮捕されたことに衝撃を受けたのは、高校生のころでした。
初めて行ったコンサートがYellow Magic Orchestra。地元の県民会館で1980年代初めに行われたものでした。このときもビートルズのDay Tripperをカバーしていたので、YMOも彼らに敬意を表していたことが伺えます。
ビートルズとYMO。それからずいぶん時間がたった今でもよく聴いています。
■細野さんによるポール本の書評
朝日新聞では毎週日曜日に書評欄が設けられています。読書好きにとって、次に読みたい本のヒントが得られるので、楽しみにしている人も多いはず。7月31日の書評欄に「ポール・マッカートニー 告白」という本の紹介がありました。
書評の著者が細野晴臣氏。YMOのリーダーにしてベーシストですが、それ以外でも長く第一線で活躍している音楽家です。
YMOのリーダーなのに、とぼけた感じがなんともいえず、知り合いでもないのについ、「細野さん」と呼んでしまうような存在。他のメンバーの坂本龍一の愛称は「教授」、高橋幸宏は「ユキヒロ」。勝手にそう呼んでいました。
そんな「細野さん」は、件の本を読んで、ポールとの共通性を確認できたところがあったといいます。曲作りに関する部分です。「あいまいな表現こそがヒントであり、創造の『秘密』なのだ」と。
「曲を書くときは、いつも運任せ」、「絶対に準備運動はしない」、「最高の曲はたいてい、一筆書きみたいな感じでできあがる」というポールの「告白」を引いて、「そう言われたからといって誰しもが名曲を書けるわけではないが、ポールのバックボーンがますます気になる」。
ポール74歳に対して、細野さんは現在、69歳。5つしか違いませんが、細野さんにとってもポールがアイドル。ビートルズのRubber Soulで彼らに対する見方が変わり、Magical Mystery Tourで、「彼らの魔法にすっかりやられてしまった」といいます。
細野さんは「音楽はマジカルな力を秘めたもの」といいますが、ポール本の書評を細野さんが書くというのもある意味「マジカル」。3千円以上するこの本ですが、細野さん、そしてもちろんポールにも敬意を表して、読んでみようと思います。