広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。全国通訳案内士(英語)

社員のロイヤリティを高め、会社のPRにもつながるまたとない機会

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■入社式に想う

 新年度入りして初めて会社に行く日となった4月3日、多くの企業で入社式が行われました。朝日新聞の翌日の紙面では、登場順に電通東海東京フィナンシャルホールディングス、丸紅、ニコントヨタ自動車東芝の様子が紹介されました。

www.asahi.com

 

 業績悪化で新規採用がなかった東芝を除き、各社の社長の訓示が紹介されました。写真は3点ありました。紙飛行機を飛ばして飛躍を誓う姿を撮った日本航空グループ、仕事は「オン」と「オフ」の切り替えが大事だとして「点灯式」の様子を撮った東海東京フィナンシャルホールディングス、そして先輩が新入社員に鉛筆の削り方を指導する姿を撮った三菱鉛筆です。

 

 この時期になると例年感じることですが、「広報素材としてこのタイミングを活用しない手はない」ということ。多くの会社で入社式をマスコミに公開したり、社長の訓示をリリースにして配信したり、といったことが行われています。

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 この機会をとらえてユニークな入社式を行い、それがマスコミの関心をひいて取り上げられるケースもあります。

 

 例えば、「新入社員自身が企画した運動会(外資系自動車部品メーカー)」、「水中入社式(鳥羽水族館)」、「普段披露宴を行う会場で、新入社員を新郎新婦に見立てて祝福(静岡県冠婚葬祭会社)」、「新入社員の家族との思い出の写真と親からの手紙をサプライズ披露(島根県IT企業)」などのように。ちょっとサーチしただけでも、興味深い入社式がいくつもあります。

 

■サプライズ入社式

 他にも航空会社のスカイマークは「空飛ぶ入社式」と銘打って、羽田空港の格納庫に駐機したボーイング737の機内で入社式を実施したそうです。しかも新入社員には事前の予告なしに離陸し、琵琶湖上空で折り返すという粋な演出までついたそうです。字前述の島根県のIT企業もそうですが、こうした場でサプライズというのは、自分が入った会社に対するロイヤリティを高める効果があると思います。

www.sankei.com

 

 社員のロイヤリティを高め、会社のPRにもつながる。そんな効果が入社式にはあると思います。どちらも意識していない人事部門の方には、改めて考えてほしいことです。

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 一人の父親として初めて子供を社会人として世に送り出しました。その誕生から20数年の間にいろんなことがありました。親の役目とは子供の自立をサポートすることなのだと、自分自身のずいぶん前の入社式を重ねながら感じます。

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プレゼンを相手に届けるには「体験を語る」ことが大事

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■日本とアメリカのプレゼンスタイルの違い

 先日、アメリカのとある業界の会合に出た印象を書きました。英語はやはり大事だなと。出来て困ることはないと断言できるので、日ごろから研さんを積んでおくときっと活かせる場面が出てきます。それを改めて実感しました。

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 もう一つ感じたのがプレゼン力です。日本語の同通は入りましたが、筆者のように業界にも専門用語にも精通してなければ、理解度は察するに余りあります。それでも演台を離れて堂々とリスナーと向き合ってプレゼンする姿はとても手慣れた印象を持ちました。

 

 「手で持つマイクではなくハンズフリータイプを使用」、「スライドに文字は控えめ」。この二つが特徴でした。日本ではポディウムに置かれた固定のマイクで手元のPCを見ながらプレゼンを進めるスタイルが大半だし、プレゼンターのスライドも文字情報が必要以上に多い印象です。

 

 このようにプレゼンスタイルとそつないスライドは学ぶべき点は多い反面、話している内容は必ずしもそれに追いついていないとも感じました。筆者のように、英語力や業界精通度に難があるような人には特に。

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■プレゼンを相手に届けるには「体験を語る」ことが大事

 世界からいろんな人が集まっているわけだから、どんな人にも何か印象づけられるようにするとよりプレゼンが際立つのではないかと思います。簡単なようでもちろん難しいわけですが。

 

 会合の最後の日にNASAの女性宇宙飛行士の講演がありました。この方の話が一番面白かった。宇宙船の中ではくしゃみは禁物だとか、母親が作ってくれたバースデーケーキを宇宙船内で食べようとしたら誰かに食べられてしまったとか。

 

 「宇宙飛行で最も危険な局面は?」との問いに、「三つある」と前置きして、「一つはテイクオフのとき、二つ目は帰還時、そして三つ目はその間全て」とウィットに富んだ答えをしたり。

 

 やはり体験に基づく話は聞き手の関心を大いに引き出す、とここで感じました。専門分野のことを話す時もできるだけ話を分かりやすく、そして他人は経験できない自身の体験を混ぜるとより話がイキイキすると思います。

 

 自身の体験は臨場感をもって人に伝えられる代えがたいものです。プレゼンテクニックはさておき、体験の引き出しはいろいろ持っておけば、聞き手の気づきにつながることもあるはずです。

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英語力の維持におススメの方法

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■英語力の重要性を改めて感じる

 とある業界の大掛かりな会議を聴講する機会がありました。アメリカで開かれたものです。とにかく会場の冷房が効きすぎでした。我々日本人の中には、ダウンジャケットを上着の上から羽織っている人すらいましたが、向こうの人は半そでの人もいて、日本人と欧米人ではこうも体感温度が違うのか、と。

 

 それはさておき、2日間の会議の中で企業や総会を主催する団体の理事など多くの人の話を聞く機会がありました。プレゼンは英語が基本ですが、日本語の同通も入りました。それらを聞いて感じたことが二つあります。

 

 一つは英語のレベルアップの重要性です。子供のころから英語になじむ環境にいたことがあるとはいえ、決してバイリンガルではないし、使う機会がなければ徐々に英語力は落ちてきます。

 

 専門用語が飛び交う会議なので、筆者の場合、同通が入ったとしてもピンとこないことも多々ありました。しかし、それでも英語力がある程度あればずいぶん理解も深まったのではないかと痛感します。

 

 仕事をしていると、特に海外とのやり取りが多くない仕事をしていると、英語力の維持向上は簡単ではありません。筆者の場合、これまでポッドキャストに英語のコンテンツを入れて、通勤の間に聞いたり、英語の参考書やウェブサイトを務めて読んだりすることなどがあります。しかしなかなか頭に入らず、最近ではあまりやっていません。

 

 大企業だと英語のレッスンを受けることができる会社もあり、筆者もずいぶん前に利用した時期があります。しかし、そうしたサービスを提供する会社は多くありません。そこでおススメしたいのがNPOの講座を利用することです。

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■英語力の維持におススメの方法

 日本中どこでもというわけにはいかないでしょうが、筆者が住んでいるところでは、市の補助によって運営されてるNPOが主催する外国語講座というものがあります。英語は初級から中上級まで数種用意されています。平日の夜や土曜日に開かれるので、仕事を持っている人でも参加することができます。

 

 昨年からそのうちの一つに参加するようになりましたが、参加費も1回あたり1000円ちょっとなのでとてもリーズナブル。なので、こうしたものを利用するのがおススメです。一年間参加してみて、英語力が向上したかは何とも言えませんが、定期的に触れることで少なくとも維持にはつながっていると感じます。

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 そして二つ目はプレゼン力です。プレゼンターの大半はポディウムを離れ、TEDトークよろしく身振り手振りを使って、洗練されたプレゼンテーションを行っていました。こうした堂々としたプレゼンテーションをいくつも見ると、その重要性を改めて感じました。このあたりは別の機会に書きたいと思います。

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